3月に入り春もすぐそこ、渡辺です。

本日は長文になりますが、同感コラムをシェアしますね〜

消費税の増税や住宅ローン減税の拡充など、住宅購入を考えている方にとっては「そろそろウチも‥‥」、「消費税が10%になる前には買おうかな」など、心が動かされるニュースが多いこの頃ですが、「住宅を購入する」と言っても、各家庭によって考えることや行うことは違ってきます。まずは、どのようなことを事前に考えておく必要があるかを、お金の話を中心にお伝えしたいと思います。 「住宅を購入する側」の考え 例えば一戸建てを購入する場合、「土地から探す」、「土地は持っているので建物をどこで建てるか考える」、「建売住宅を買う」、またマンションの場合にも言えますが「新築なのか中古なのか」、などといった選択肢があります。他には新しい住まいの周辺環境や駅までの距離、陽当りや間取り、土地から探す場合は価格はもちろん地盤や形状、利用履歴や建ぺい率/容積率、前面道路の幅員なども事前に確認しておく必要があります。 注文住宅の場合は木造・プレハブ・ツーバイフォー等の工法によって、建物のコスト・工期・耐震性・設計の自由度・増改築のしやすさ、などが変わってきますので、希望する条件の場合はいくら位かかるのか、お財布の中身と相談しながら住まいづくりを考えていくことが大切です。 また、ほとんどの方が住宅ローンを組むと思いますので、そもそもいくら借りられるのか、それに対していくら位までなら家計に大きな負担を掛けずに返済していけるのかを確認しておいたほうが良いと思います。 あわせて、変動・固定・期間固定など金利はどれを選ぶのか、といったことも重要で、これまではほとんど金利上昇のことは考えなくても良かったですが、アベノミクスがインフレ目標を掲げている今後は、金利上昇についてもある程度想定して住宅ローンを考えたほうが良いです。 住宅購入後の家計の収支、たとえば教育費がかかる時期の家計はどうなっているか、退職時の貯蓄残高はいくら位なのか、など数年先から何十年も先のことになりますが、ある程度今後の生活を想定したうえで、目で見て確認しておいたほうが漠然と生活をしていくよりは目標ができて良いと思います。 ここまで色々と書きましたが、他にも事前に考えることはまだまだあると思います。このように、住宅を購入することを決めてから新しい住まいでの生活が始まるまでには多くの時間と労力がかかりますが、その後住宅ローンについては何十年という期間で返済をしていきますので、住まい選びはできるだけ慎重に考えてもらいたいと思います。 「住宅を販売する側」の考え それに対して「住宅を販売する側」の考えは、というと、購入する側とは正反対の部分があると感じています。仕事柄、ハウスメーカー・不動産業者・工務店の方々とお話をする機会が多いのですが、成約までのスピードが「早い」というイメージがあります。 営業マンの方の営業力がすごいということもあるのでしょうし、購入する方の事情もあると思いますが、実際マンションの申込状況を見ても「即日完売」などと景気の良い文字が躍っている場合がありますので、それほど時間をかけずに購入する方が一定数はいるのだと思います。 営業マンの方はノルマがありますし、一定の数字を上げないといけないという事情があるでしょう。特に新築マンションは空室があると人気が無い物件だというイメージがついてしまいましので、何期かに分けて販売をして「あと1戸!」、「キャンセル発生」などというアナウンスをして、「今買わないと売れてしまいますよ」ということを暗に伝えています。 結果的にあせって購入する方もいますが、しつこい営業等に嫌気がさして他の物件を探すという方も少なくないと思います。一度はそこで購入を考えた購入者側にとっても、顧客を逃した販売する側にとってもデメリットになると思います。 これは、大きな買い物なのでできるだけ慎重に考えたいという購入者側と、できるだけ早く成約を取りたいという販売側の、成約までにかける時間の「ギャップ」が原因の一つではないかと考えています。 最近の住宅販売業界は? ただ最近は、このような昔ながらの業界全体の販売手法とは違い、より顧客目線で住宅を販売する業者の方が以前よりも増えてきたように思えます。特に一戸建てを建築・販売をするメーカーや工務店の方に多いという印象を持っています。 もちろん商売ですので、できるだけ自分のところで多くの住宅を建ててもらいたいというのは当たり前ですが、「強引な営業はせずに、顧客にとってできるだけベストな選択をしてもらうことが、結果的には会社の評判も良くなり販売にもつながる」と話をするメーカーの方もいました。 私自身もこのような考えを持つ業者の方とお付き合いをするようにしています。事前に業者や営業の方のお考えなどをお聞きして、私の考え方等もお伝えしたうえで、お互いに信頼できそうだということになればお付き合いをさせていただいています。 例えば土地探しから手伝ってほしいというご相談者がいた場合には、重要事項の説明はもちろん、こちらの疑問や要望に対して丁寧に対応をしてくれる業者の方に、時間がかかるかもしれませんがよろしくお願いしますとお話をします。 また、注文住宅を建てる時の資金計画を考えたいという方に対しては、返済計画等を作成したうえで、ご要望に合った住まいづくりができそうな業者の方をいくつかご紹介をします。その時に、もしご相談者に無理な営業をしたり対応が悪かった場合にはクレームを入れますし、そもそもそのようなことをする業者の方とはお付き合いをしていません。 このように、購入者側と販売者側の間に入ることにより、購入者の方にとっては土地選びや住宅業者選び、ローン計画などにかかる時間や手間を短縮できる場合がありますし、販売者の方には成約までに少しお時間をいただきながら、購入者の方にとって最適な住まいづくりを考えてもらっています。 このようなことをすることで、購入者の方と販売者の方の時間のギャップを、少しは埋められているのではないかと考えています。 時間をかけて一緒に考えてくれる担当者と話を進めよう タイミングや縁で決めるということもありますが、住宅を購入する際は、できるだけ時間をかけて一緒に考えてくれる業者・担当者の方とお話を進めたほうが良いと思います。もちろんお客様は神様ではありませんので、無理難題を言わずに、費用を払ってそれ相当の対価を得るという、対等な立場で話を進めるということが大前提ですが。 また、消費税が上がるから、住宅ローン減税が増えるから、といった理由ではなく、ご自身に合った「買う時期」、「買う金額」、「ローンの返し方」をあらためて考えてみてください。もしかしたら買う時期は「今」ではないかもしれません。3年先・5年先、場合によっては「買わない」という選択肢もあると思います。 購入後は人生の多くの時間を過ごす大切な空間となりますので、住まいづくりにはできるだけ時間をかけて考えていただければと思っています。これからの長い生活に比べれば、考える時間はそれほど大きな時間にはならないと思います。

このコラムを参考に、より良い住宅購入のために少しでもお役にたてば幸いです。